2003年12月の日記

　３時間ちょっとの睡眠でビッグサイトへ。シャッター近くなので、名物の行列やら入場行進やら
を見ることができた。

　前回、ちょっと反省することがあって、それと引き替えに「売れる」ことを少しだけ考えてみた。
それが良かったのか、ポジションその他が有利だったのか、初めての完売（持ち込み分）となり
ました。ありがとうございます。

　来訪者の方々には、ひたすら感謝です。あと、いただきものをした方、ありがとうございまし
た。なぜか名乗られない方が何名かいらっしゃったので、この場を借りて御礼申しあげます。

　Vol.12は持ち込んでない分が現在はまだあるんですが、贈呈等をいつもより多めに考えてい
るため、夏コミでバックナンバーとして出せるかは近くならないと不明です。いつもはバックナン
バーとして少し残るんですが、今回はライブ感覚で未見映画の予想などを書いている趣旨から
して、すごくタイムリーな本となったので、バックナンバー向きでもないですしね。

　で、結局はツケが回ってきたというかで、戻って印刷、メッセージ書きで忙殺。いろんなことが
あって、長かったようなあっという間だったような１年間でした。

　夕方から恵比寿で。CS収録などでお世話になっている制作会社ＯＴＣの忘年会へ。Ｏ氏とは
連日になるので爆笑。「○○うらない」のネタで盛り上がる。あと「超人バロム１」の危ないネタと
か。中学生の放映当時に考えたネタもこっそり混ぜたりして（笑）。

　数日数回に分けているが、遅ればせながらの年賀状準備を。ＯＣＲで名刺をスキャンしたの
だが、なんと今年１年でもらった名刺が220枚！　ＯＣＲなので、その誤植修正も一大事業。気
が遠くなりながら、今度は年賀状ソフトの方へインポート。もちろん、その220人全員が追加に
なるわけではないが、結局は470枚ほどになって買っておいたストックがショート。

　加えて裏面の作業に入るが……住所変更お知らせやら、仕向先パターンをあれこれやって
いたら、夜中になってしまった。コミケ前日なのに。

　明日、雨が降るとシャレにならないので、倉庫から在庫を取り出す。だいたい売れる部数が
読めて来たし、今回はひとりで参加なので、数を絞り込む。

　初めてお招きにあずかる。エッセイ等で有名なイントロ当てクイズの実物に感動。「えっ！」と
いうニュースに驚いたり。

　久々にプロジェクターを引っ張り出し、X-BOXをつないでDVD鑑賞。あれ、なんかやけに綺麗
に見えるぞ（笑）。噂に聞いていた「犬」が良かった。あとハルクの大ジャンプも。しかし、ジェニ
ファー・コネリーって本当はいい歳なんじゃないのかな？

　ハルクの緑は、（確か）レイディオ・アクティブのメタファーのはずで、まあ本当のチェレンコフ・
ライトがあの色なのかどうかは不明だが（東宝では青白いよね）、そのせいかキノコ雲その他も
全部「緑」で統一されてたのが興味深かったなあ。全体的に、もうちょっと刈り込んだ方が良く
なるとは思うし、父子の対決が抽象的なのが引っかかるものの、まあ良かった。

　それにしても誰もが思うことだろうが、ハルクが変身する不思議よりも、「このパンツ、いった
いどうなってんだ？」の方が不思議だよね（笑）。

　恒例、コミック部門の全作家、関係者を集めての大パーティー。お世話になった方々に、ご挨
拶しまくり。バンダイのお菓子CDが、身近な方の企画と知って驚いたりで。

　25、26日の予定２件が延期。少し年内の負荷は軽くなった。その代わり、ちょっと事件発生。
最優先で対処する。直前に入稿しておいて良かった……。詳細は、ここでは控えさせていただ
きます。

　よくはわからないが、意欲が昂進している。単なるバイオリズムか？　「○○を食べるといい」
等あれば、それで体調をコントロールできるのだが。

　コミケの新刊が早めに届いた。ので、仕事の合間に年内に届けた方が良いところへの梱包
などを開始。今年の仕事納めは大半の会社が26日のはずなので、ちょっと焦る。

　雑誌の仕事で「怪奇～」の再見。こういう大人のドラマをしかるべき時期に体験できて良かっ
たなあと。ちなみに画質については旧ＬＤを持っているが、あれも円谷作品には珍しくネガテレ
シネだった。なので、特典映像で新旧を比較した画面で、木々の緑が旧版の方が鮮やかなの
に笑ってしまった。

　確かにＬＤでは彩度を高めに階調明るめにテレシネしていたので、岸田森の顔のドーランが
モロバレだったり、有名な「呪いの壺」の目が光るとき、周囲に四角いマスクが出たりしてた。
だから、どっちがよく見えるかというと……まあ、それをフィルムっぽく直して制作意図どおり調
整した、という意味合いでの「高画質」ということなんでしょうね。

　昼間の用件が早めに終わり、夕方の打ち合わせまで間があいたので、中野ブロードウェイで
買い物。早くも関西先行のウルトラセブン名鑑の２が並んでいた……が、まあ発売になってか
らでいいや。

　主な目的は、某アニメのムック購入。10～12年前の作品は、ほとんど資料を買っていないの
だが、４Ｆのまんだらけが品揃えが良いのでそこで補完。

　しかし、前にも書いたかもしれないが、小・中学時代を中野区で過ごした自分にとって、「あこ
がれの新住居」だったはずのブロードウェイが、まさかこんな状態になるとはと、来る毎に思っ
たりして。

　最近ではめっきりゲームもやらないのだが、興味はある……ということでいじっていたら、ま
ずＨＤ積んでいるのにビックリ。ＣＤから音楽を落とせます……って何の意味があるんだか（苦
笑）。次に16:9のワイドＴＶ対応なのに驚き。ゲームの方も対応してるのが多いらしい。さらに、
5.1ch対応ゲームというのがある……まあ、追加ケーブル買わないといかんのだが。

　ソフトは最初から「ＨＡＬＯ」と「ゴッサム」（カーレース）のがついていたので、それで少し遊ぶ。
前者はいかにも洋ゲーの一人称撃ちまくりで、前に「DOOM」にはハマったが、これはそれほど
でもなく。途中で若干、画面ゆれのせいで気持ち悪くなったりして。

　世間様では四連休にしている方もいるかもしれないが、月曜のために必要なスキャン作業の
かたわら、遅れている原稿書いたりして朝がたまで。

　・ランチ：10数年前に米国で行われたプロジェクト（七ヶ月滞在した）でお世話になった米人の
方が来日。帰国前に旧会社の方々数名と横浜でランチをともに。楽しいひととき。

　・怪獣倶楽部忘年会：30年近い付き合いになる方々と笹塚で夕方から会食。ちょっとしたハプ
ニングがあったが、これも懐かしく。

　・一騎当千打ち上げ：新宿に回って途中参加。ちょうどビンゴが始まったとこだったので、参
加したらなぜかX-BOXが当たってしまった。ちょっと恐縮。しかし、会う人ごとに「何のソフトが
あるんですか？」と聞くと、100%答は「ビーチバレー」であった（苦笑）。

　・Nifty仲間：同じ新宿で行われてたアニメフォーラムの友人たちと合流。マッドビデオ大会を
やっていたのだが、それは観られず。京都や札幌から集合しての宴席。

　トリプルブックまでは記憶にあるが、４本だては初。いったいトリプルの上は何と言うのでしょ
うか（笑）。しかも微妙に時間がズレていて、最初の横浜以外は場所も遠からずで、何とかなっ
ちゃうとこが不思議。さすがにちょっと疲れたが、懐かしさ満タンの一日だった。旧交というの
は、良いものである。

　年末年始進行に対応すべく、仕事場で……と思ったら、再び午前中はドリドリ開始。一時、駅
前に避難して午後戻ったら一段落していて助かった。

　仕事場マンションの階上で改修工事が始まった。予告はしてあったが、まさか室内でドリドリ
やるとは思っておらず、頭を抱えながら仕事するハメに。音には弱いんだ～。

　赤坂見附に出て取材。お話の内容も意欲も若々しくて感心する。楽しいひととき。まだまだ先
が楽しみである。

　夜までの打ち合わせに間隔があいており、喫茶店で仕事するか迷った結果、映画を観ること
に。開始前にピクサーが「トイ・ストーリー」以前につくった習作短編が添付しており、ちょうど冬
コミで書いたことを裏づけてて面白かった。

　肝心の「ニモ」だが、あまりにも綺麗な絵すぎて途中で寝てしまった（笑）。と言ってもジェリー・
フィッシュのあたりのワン・シークエンスだと思うが。スキューバダイビングは体験版を一回しか
やったことがないが、それを思い出すなあ。

　ちなみに、主人公の魚は「カクレクマノミ」なんだけど、原語を聞いていると「クラウン（道化）・
フィッシュ」と言っている。つまり、あのマーキングみたいなのが道化師の化粧みたいってこと
で、だから何度も「おい、クラウン・フィッシュならギャグいっちょう」みたいなのが反復するんだ
けど、こりゃ翻訳不可能だよね。

　ディズニーものって前からけっこうアメリカン・ドメスティックな部分が多いんだよなあ。あんな
に輸出しているのに。

　ちょっと驚いたのが、主人公（ニモの方）がハンディキャップトであること。お父ちゃんの道中
連れ合いも、「ええ？」みたいな設定だし。もちろん真摯な扱いであって、日米の差を激しく感じ
てしまった。

　１年後のピクサーの予告は、もとヒーローがリタイアして中年と化して云々みたいなやつだっ
たが、「そりゃ、藤子Ｆ先生でしょう」って誰もが思うよな（笑）。「モンスターズ・インク」には「どこ
でもドア」が出て来たし。ピクサーというかラセターって、実は藤子Ｆ先生の全集そろえて読んで
るんじゃないのかな？

　夜半に某社へお邪魔し、ちょっと顔合わせ＆新作打ち合わせに首をつっこむ。作品完成前
から呼んでいただくと、非常に気合いが入って嬉しいものである。来年は、この場所に足しげく
通うことになるのかな、などとも。

　原口監督直々の試写状送付、感謝しつつやっと時間を見つけて試写へ。ちゃんと入り口で監
督自ら出迎えで感激。作品は「合成」「ＣＧ」一切禁止という思い切りの良さが素敵な１本。

　クライマックス、「じゅも～～！」「きしゃあぁああ！」「ぷわっぷわ～～！」と効果音が東宝怪
獣総出演になるので、思わずたじろぐ（笑）。チタノザウルスとは通な……とかね。爆発音も、
思いっきり「ぎーーーん！」だし。一瞬、ジェットビートルの発火音が聞こえたようだが、たぶん
気のせいではないんだろう。

　低予算映画、Ｂ級テイストという前提をしっかり持てば、面白い。ストーリーというよりは、ディ
テールを楽しむ感じにはどうしてもなりがちだけど。

　足を運んでくれた方が同じ日に２人。以前にはこういうパターンはなかったので、非常にあり
がたい。

　ボランティアベースなので、厳密には仕事ではないが、あれとそれとの関連があるのか……
みたいなことで。別件に書いたレジュメが役に立った。

　年末商戦ということで、次々とよく出る。『ローマの休日』は、前から押さえておきたかったの
で、ちょっと楽しみにしつつゲット。いつ観られるかは不明だが（苦笑）。池田昌子さんの吹き替
えは新緑だって言うしなあ。

　この辺の映画って、「考えてみるとオリジナルに近い形で観たことがない」というのも少なくな
いんだよね。

　そういう意味では学生時代どうしてもスクリーンで観られなかったロバート・ワイズの『アンドロ
メダ…』（アンドロメダ病原体）が1500円で出たので、前に狂喜しつつゲットしたことを思い出し
た。TV放映をスクリーン撮りしたり、ベータで録画したのも懐かしい。

　この映画、時間経過を示すために画面下から三分の一くらいに黒い帯が出て、そこに時間
表示が焼き込まれているはずなのだが、ただの「黒い帯」じゃん。

　しかも英語に切り替えると、下に「DVDの字幕で」英語、日本語に切り替えると日本語、という
仕様になってて、いたくガッカリ。各国語対応するために、文字ネガを抜いたプリントだったの
だ。むむむ。どんなフォントを使っていたのか、逆に興味津々。だからと言って、ぱっとベータの
録画が出るわけもなく（笑）。

　マイケル・クライトンつながりで。この当時注目だったＳＦ映画。これは買っていないが、現在
のテーマパークのあり方を予見した映画。まあ向こうではディズニーランドやユニバーサルが
すでに立ち上がって久しかったとはいえ。

　ナニを思い出したかというと、あるマンガの解説に「倒しても倒しても立ち上がってくるしつこ
いロボット」の話で、『ターミネーター』がそのマンガ（発表年が前）を参考にしたのではないか的
なことが書いてあったのですが、そりゃどっちもこの映画がルーツなんでしょ、と言いたかった
だけ。とか書いてたら、1500円なら全長版観たいな～とも思い始めたりで。これは名画座で観
た気はするのだが。

　３時間だけ寝て起きて、入稿準備。誤植のあるものを打ち直して差し替えたり、表紙のファイ
ルを入稿用に変換したり、プリントアウトしたり。

　さすがに表紙が真っ白ではいかんので、表紙のことを考え始める。恒例では、フリー素材を
使って加工するのだが、泊まり込み等々をしているため手元にない。

　ってんで、食事中に良い被写体が目に入ったので、出直してデジカメ撮影。そこから加工に
要した時間は、他人には教えられない（苦笑）。

　という成果がトップ頁の表紙だが、さて、これは何でしょうか？（正解しても何も出ませんが）。

　先に月曜提出の本業を宅急便やメールで送信。その後、完全コミケ対応体制にしたのは、
夕食後だったか？　未明までひたすら追記と推敲と校正レベルで。最初、８Ｐ減にしようかとす
ら思ったが、気がついたら44Pちゃんと埋まった。

　印刷して紙で校正。しかし、毎度思うがどうして紙に打った瞬間にマチガイが見つかるように
なるんだろ～か？　やっぱりブラウン管で見る情報ってアテにならないんじゃないのか？

　などなどという遍歴を経て、未明にいったん完成。10号、11号は再録中心だったので、ちゃん
とした書き下ろしは１年半ぶりになるのかな。

　コミケは、さすがに44P真っ白なところから埋めていく作業は、まず心理的プレッシャーがスゴ
イ。想像力を使うと、悪い方にも頭が回るからなあ。ともかく、いったん本業をサスペンド。この
不安感を抱えたままやると、効率の低下で共倒れになるからだ。

　なので、ムチャクチャになっている音声起こしを粗く整形して、いまどこまでの分量が手持ち
のネタとしてあるのか、ＤＴＰに流し込んで検証。意外に少ない（笑）。なので、話を膨らませる
方向にしたり。

　ようやく峠が見えたのと、話が行き詰まったりしたので、今度は本業の方に戻る。などなど、と
もかく動く、動きが無駄にならないよう検証する、仕上がりの状態と予想到達時刻が読めるよう
にする、いくつかの作業を組み合わせて煮詰まらないようにするという、いつものサイクルに。

　コミケがいよいよカウントダウン。日曜中にあがらないと落ちるので、夫婦ともども臨戦態勢。
この３日間をどういう回し方をするか考えながら行動。まず、落ちるかどうかという別件を対処
しつつ、コミケ用のネタを音声認識ソフトで仕込み、単純作業をしながら頭の中でコミケの方を
煮詰める。

　えっと驚くが、結局引き受けることに。まあ、困ったときはお互いさまというかで。コミケ入稿後
の処理にもなりそうだし。重なるときには重なるなあ。

　臨戦態勢が続くので、バタンキューになっても大丈夫な方法を発明。ちょっとその方法は恥ず
かしくて言えないが、ひさびさに仕事場の布団で寝る。

　早朝、ガバリと起きだし、ひたすら作業作業作業。椅子で寝るのには、やっぱり少し無理があ
るなあ。もう一声段ボールを片づければ、布団が敷けるのだが。

「騒ぎすぎ」と思っている人は、仕事の中にGoogleサーチが組み込まれていない人なのではな
いか。使う側からすると、検索エンジンに慣れると「本を開くよりまずサーチ」になってしまう。私
の名前と、言ってもいない評価をくだされているクリエイターの名前のAND条件で検索された
ら、まずはその発言が引っかかるわけだ。

みたいな調子で、驚きの連続。やっぱり情報は生の人間を媒介されると全然違うんだなあ、と
火曜に続いて思った。

　ファーストガンダムの胸像フィギュア。全5+1種で１Ｂが６個なので、箱買いするとコンプなのだ
ろうが、すでにオーバーフローしているので「セイラさんだけあればいいや」モードに。ガンダム
はほっといても時代に合わせてどんどん新しい技術で何か出るだろうと。だって480円はちょっ
と高いよ～。

　２個買って「この一番重いのはスレッガーかなあ、この軽いのはセイラさんだといいなあ」と思
ったら、本当にそのまま出て大笑い。

　セイラさんはポーズ見ただけで「自由のための戦いとしか理解していないから」とかってセリフ
が自動再生。そういや、「めぐりあい」の講談社ムックでこの写真を大きく使ったっけ。何だか、
大昔に種をビンに入れて太平洋に流したら、20年たって大木に育って加工されて自分のとこに
戻って来たみたいな気分で、思わず机上に飾る。

　水道橋東京コンファレンスセンターへ聴きにいく。日経キャラクター編集長、テレビ東京の岩
田ＰＤ、アイジーの石川社長、サンライズの内田常務とおなじみのメンバーの他、電通、さくら
銀行、あとＯＬＭのデジタル班という布陣の勉強会。

　300人以上の聴衆が集まって、ビックリした。アニメに投資しようという意気込みのある方がこ
んなに多いとは。

　内容は非常に刺激的。今年やったある大仕事で、どう調べてもわからなかったことが明解に
なる局面が多く、メモメモという感じ。これで5000円は安かった。こういう講演会的なものは何度
も出たことがあるが、自分の死活問題に直結していると聞く態度が変わるもんだなあとも。

　タカラの「世界の艦船シリーズ」がやっと出たので箱買い。１箱で水中モーターとジュニア２機
と707と「しんかい」が出てしまい、大満足。バラで３個買い足したら、飾り用の707も出たので、
コンプリートしていないがもう打ち止め。

　子供のころ、707は死ぬほど欲しかったが買えなかった一品。理由はモーターだったから。工
作能力を上回ってしまうということで。

　今回の707は新作アニメ版の707Rで、スクリューがやけにでっかいのだが、まあ満足感があ
る。台座には「怒ったシュノーケル」を付けて欲しかったけど。

　マイティジャックの発表もあったし、本当に35～40年越しで欲しいものが次々に出るなんて、
すごく希有なことではないのかなあ。

　ちなみに、翌日行ったらなくなっていた。発表パーティーは葬儀と重なり行けなかったが、売
れているなら喜ばしいことである。

　素材と格闘しつつ、徹夜明け。久々にセル組みとかやってしまった。ここのところ素材がはな
からデジタルなので、物体を触るのはかえって新鮮。仮眠を経て家内に迎えに来てもらい、食
事して入浴してまたお出かけ。

　公開がまだ先の映画仕事。関係者何人か存じ上げており、安心感がある。一部出来ている
映像だと内容的にも面白そうで、先行き期待できそう。いま現場がどうなっているのか、生の情
報が入るだけでも、現在進行形の仕事はありがたい。

　帰ってまた仕事。それにしても出かけて打ち合わせ、また戻って、もうひと仕事……というとき
に駅前は圧倒的に楽。ちょっと考え事しつつ、というノリで机上に戻っているという感覚なので、
気分も継続しやすい。

　素材整理に追われ、予想以上に仕事が手間取る。思わず仕事場に泊まり込み。２日連続は
こたえるが、自己管理不足なので仕方ない。

　先日の「オタク大賞」で、けっこう東芝のRDシリーズへの印象度が良くなった。聞いている限
り、開発者がまずアニメ番組のヘビーユーザーであるところが、それほど間違いがないだろう
という感じで。なので調べてみると、ネットでRD-XS41のハーロックモデル（DVDBOXつき）を見
たら値下がりしててショック。またRD-XS41単体がPSX余波で10万円切りなら買いかなあ、と思
ってたら量販店（コジマ）で切ってることがわかり、にわかに浮き足立つ。

　結論から言うと、XS41にはＧＲＴ（ゴーストリダクションチューナー）がないことがわかって、両
者ともに保留。この仕事場はゴーストまみれなので、それがないことには何とも。X4（または相
当品）の値下がりを待つことにする。

　ラポート倒産で、フリーとなって事務所スタジオ小牧を開設した、もとアニメック編集長・小牧
雅伸氏を「励ます会」へ新宿13時に。本人にも秘密で開催されるという趣向が面白かった。同
窓会的な様相もあったりで。もとサンライズ資料室の飯塚正夫氏直筆、その場で書き下ろした
「奉納書き」に、「緊急時用食糧」などなどしっかりと「設定」が書き込まれていたのが、とっても
粋な取り計らいだった。

　その後、蒲田へ回って腹巻猫さん、RYO-3さん主催のイベントに出席。ガンダムCDを宣伝す
る。もちろんその後は酒席を通じてカラオケになるのはずっと前からわかっていて、楽しみにも
していたが、スケジュール調整に失敗しており、速攻で帰宅。仕事場に泊まり込み。

　オタク大賞関係でリンクを貼られたせいだろうか？　ちゃんと記録していないので、わからな
いけど。

　全力で仕事を回転。夕刻までに構成１本上げて、夜はこの数ヶ月に引っ越した同士とかい
う、わけのわからない趣旨の３人で渋谷へ出て飲み会。行ったことのない店に予約を取って、
歩いていくうちに「ああ、こっちの方向に唐沢俊一さんの家があって、あそこら辺に“時間割”っ
て喫茶店があるんですよ」とか指さして説明していたら、われらが行き先が、他ならぬその時間
割の上にあったので、ずっこける。

　宴会シーズンで店からは２時間半上限と言われていたが、３時間近く粘ってしまって、あれこ
れと他愛のない話を延々と。楽しかった。

　荻窪・亜細亜堂でアニメ関係者に取材。それにしても、現存する『チャイナさんの憂鬱』の柳
田義明さんの修正原画、そして動画の線は壮絶にきれいで圧巻である。特に後者は、均一な
細い線でふるえる動画ばかり見せられて辟易気味な私には、非常に新鮮だった。

　北陸製菓から、新製品が出た。香川造型でも、アンはなぜか安心できて好き。酒酔いダイア
ナの色調が、ちょっと不気味だけど。しかし、グリーンゲイブルズの家オンリーというのは、気
持ちはわかるけど、ちょっとなあ。色気無さ過ぎ。

　定例打ち合わせ後、新宿に出て少し喫茶店で原稿書き。その後、ロフトプラスワンで新年放
送の「オタク大賞」収録へ。

　ガンダムのパートのみ出演し、同じ新宿の『ガドガード』打ち上げ会場へと回る。簡単にご挨
拶した後は、片隅でおとなしくしている。会場が複雑な構造をしていて、２階にある舞台照明み
たいなコーナーにずっといた。何人かご挨拶し損なって、失礼してしまう。

　結局、出入りしづらかったのと時間ズレなどが重なり、相当遅れてまたロフトプラスワンへと
んぼ帰り。ちょうど大賞発表とのことで、乱入した形になり、他の出演者には大変失礼してしま
った。本当にごめんなさい。どちらかをすっぱり断らなかった私の優柔不断さがいかんのです。

　２件頼まれたものがあって、ようやく上がる。というか、隙間時間に押し込んで最短時間で処
理したという感じで、若干申し訳なさも。つってる場合ではなく、自分の方も進めないと。その手
前にも仕事が山積みだなあ。ようやく『機動戦士Ｖガンダム』も最終回まで見終わったことだし。

　朝起きて、ちょっとさすがに蒼白に。そのまま仕事に入り、昼下がりに某メーカーの方が日吉
駅前まで資料を届けに来てくださる。足を運んでいただいたのに感激。駅近くに移転して良か
ったなあと。まだしばらくは無理だが、仕事場に人が上がれるようにもしないといかんかなあ。