2003年11月の日記

　午前中に所用があって家族送迎などもあった関係で、夕方からの参加に。簡単な発表を済
ませて２次会へ。帰路、少しでも夜なべしようと仕事場に立ち寄るが、ちょっと飲み過ぎで沈没
して椅子で寝る。外は激しい雨となり、車の音がうるさくて、家に戻れば良かった。

　夕方から赤坂見附で『神魂合体ゴーダンナー』の第１シーズンＡＲ完を記念して、中入り。『ダ
イバージェンスイブ』と１クールずつ、同じ「アニメ魂」枠でトグル放映するのだ。渡辺宙明先生
にもご挨拶できたし、音楽がらみでは妙に盛り上がったりして。

　夕方まで仕事。お世話になった方が日吉まで来ていただいたので、駅前で美味しくお酒をい
ただく。ちょっと間が空いたせいもあって、話はあちこちに行きながら、いま自分の考えている
こと、これからこうなるのでは的なことなど話し込む。「その作品とこの作品は、どっちももう触っ
てますよ」的なこともあったりで。作品とは巡るべくして縁のある者を選んで巡っているのか。と
もかく来年は面白そうな展開になりそう。

　来年発売の鶴田謙二ＢＯＸでコメンタリー収録と対談と。張りのあるお声にドキドキという感じ
で。今回のＢＯＸはＣＤもサントラ、ドラマ含めて完全収録なところがポイント高いが、かの『チャ
イナさんの逆襲』における「ヒデ＆シンディー」大活躍話とかが面白かった。

　今年の収録の打ち合わせ。当日はダブルブックにより中抜けとなるので、ちょっと心苦しい。
今年は少しメンバーチェンジがあるようで、どういう展開になるか興味もあったりして。

　さくらやホビー館でガシャポンＨＧのウルトラが新規に出ていた。前から欲しかった「ウルトラ
マンの飛び（人形）」とネロンガが入っていたので、久々にセット買いでなく廻してみる。懸命な
る読者諸君にはすでに予想がついての通り、「ユリアン」「バードン」が４個と３個に（苦笑）。ス
カをまぜないよ～に。原理的には重いネロンガが優先的に出るはずだが。

　ウルトラマンの飛びは、手の角度が変えられるのがなかなか良い感じ。目が淡い夜光塗料
みたいな色で、ボディも「朱色」なのが実によろしい。原色の「赤」に塗ってあるウルトラマンは
いかんと思う。胸をスカイブルーに塗らないガンダムと同じくらい罪が重い。みんな本物の色を
もっとちゃんと見ようよ。

　自販機から「スペクトルマン２」が消えていてパニックになる。あわてて中野に立ち寄るが、な
ぜかセット売りがみんな「ネズバードン、バクラー抜き」になっている。人気怪獣だけ抜きが発
生したのかな？　やっとフルセットで売ってる店を発見、微量のプレミアをガマンしてゲット。

　目的は「スペクトルマンの飛び」である。奇しくも同日に「飛び」が２体手に入った。というわけ
でいま机上では並んで飛んでいる（笑）。

　20年前から「怪獣図鑑にはちゃんと飛び人形の造形もあわせて掲載せねばいかん、形状が
違うんだから」と力説してた（もちろん実現することはなかった）小生にとっては、やっと時代が
追いついたかという感じ。かと言ってメフィラス星人の飛びがガシャポンになったら嬉しいかとい
うと、まあものにもよるよね（ヒゲがすごくでかくてみっともないのだ）。

　プライズ商品だと思うが、エクスプラスのギロンとプラズマガメラのビッグソフビがセット売り
に。某ショップでは、なぜかギロンのみ山積みになっていた（笑）。ぜんぜんギロンには思い入
れはないんだけど、目と口の毒々しくも真っ赤な仕上げに感動して、ついゲット。激しく細かい
塗装の皮膚感覚に感動してしまう。しかし、プラズマガメラは無塗装なのになあ。クリアはスカじ
ゃないんかい？

　書店ではガンダムエースと特撮エースが並んで売ってた。特撮エースはフィギュアつきなの
で、すごい体積に。バルタン星人のハサミの形とサイズが違うので、つい黄色い紙を載せて修
正を入れたくなってしまった（笑）。電撃ホビーマガジンでは、ついに雑誌のために金型起こして
のプラモ付録がついてしまった。どちらも新規造形で、これまでのペイント違いとは別次元に行
ってしまった感もあり。

　連絡取ったり、引き続き作業を進めたりであわただしく。調子は良い方だと思うが、例によっ
て「進んでいるけど遅い」現象で。月末が見える週なので、次の山がすでに見えていたりして。

　仕事のために久々に観る。所持しているＤＶＤが海外版でエンディング曲が異なるので、わざ
わざレンタルで借りてきた。この映画、いつもクライマックス直前で強烈に朦朧としてしまい、多
脚戦車との銃撃戦は夢見心地で気持ちいい感じになるなあ。いつもと言っても２回目か３回目
だけど。劇場ではそんなことはなかったのに不思議。ふと気づくと、天使が降りてくるという感じ
で、その夢みたいな感じが良いのかもとか思ったりして。『アヴァロン』の方は路面電車のあた
りでテーマ同様に「夢か現実かわからなくなる」し（笑）。

　仕事の量も半端ではなく、何ストリームも流れてるので、ちょっとやり方を変えてみようと決
意。テキストだけのものは揺り椅子で書いたり、湯沸かし器ポットを入れて、飲み物は缶製品を
やめて自分で入れるようにしたり。チェンジアップは大事だなあ。

　雑誌Hi-ViにオーディオＤＶＤのサンプラー付録があったので、試しに購入。この5.1chサウンド
がけっこう気持ち良く、ソフトパッケージも欲しいなあと思ってCD屋に行ったが、お～いどこにど
う置いてあんのかよくわからんぞ（苦笑）。いや、音楽ＤＶＤもあるんだが、たいていPCM録音だ
ったり、ミュージッククリップだったり……。やっぱりユーザの「DVD＝映像」という刷り込みは払
拭しづらいってことなのかな？

　連休中に、参考用として届いた資料を少しチェック。CD-Rがあったので、静止画か、aviファ
イルかと思ったらビデオCDだったので、ちょっとビックリ。そのまま中国製DVDプレイヤーにか
かってしまった。意外にちゃんと観られるもんだと感心したりして。白箱ビデオがすぐ溜まるの
で、はやくみんなお皿に置き換わらないかなと思ったりして。

　無印良品にずっと展示され、座ってみては「欲しいな～」とずっと思っていたリラックスチェア。
なぜか急に現品処分で半額となってしまい、意を決して購入。新仕事場はデスクトップＰＣの間
とＡＶの間を分けたのだが、ようやく地面の見えてきたＡＶ側に入れる。もちろん、当然のよう
に、せっかく空いた空間は消滅、またもいっぱいぱいになってしまう（苦笑）。

　さすがに座り心地が良く、たまにノートＰＣ抱えて気分転換したりすると効率ＵＰ、やる気もＵ
Ｐ、という感じ。勢いづいて、三連休非常態勢の一環で、初めての新仕事場泊まり込みを敢
行。デニーズでコーヒーも二杯飲んだぜ、ということでほぼ徹夜。５時ごろ揺り椅子に行って４
時間ほど仮眠。ノイズキャンセリング・ヘッドホンをして寝たので、なんだか飛行機で寝た日々
を思い出した。

　夕方から赤坂で「ゴーダンナー」関係の取材。しかし、この録音スタジオのある場所は、その
昔、オフィス・アカデミーの入っていたビルじゃないのかな？　「YAMATO2520」のメイキングLD
を観ればわかると思うのだが、引越でどこに行ったかわかんないや（苦笑）。ちなみにそのLD
には、第１作目時、スタジオが２Ｆ以上に入っていたビル（１Ｆはパン屋）の映像とか収録されて
いて、初見のときにはそこに通った若き日々（当時高校生）がフラッシュバックして、激しく動揺
した。いや、これ観て動揺する人って全国に何人もいないと思うんっすけど（笑）。誰のために
入れたんだか。こういうこだわり、粘りはさすがだと思うんだけどなあ。

　まあ、「玩具」かどうかは疑問だが、タイムスリップグリコの流れで、ついにアニメ・特撮のCD
がついた。箱買いしたが、ノーマルはコンプすれど（これはバンダイの仕様？）、シークレットは
片方しか出ず（デビルマンの方）。バラ買いしたが、シークレットは抜かれているのか、お店が
混ぜているのか、さっぱり出ない。

　ズバットとムテキングが入っているのが、セレクションのセンス良く、第２弾も楽しみ。結局こ
れは「シングル盤のミニチュア」と考えれば、確かに食玩ではあろうと。聞くだけならアルバム買
った方がいいわけで、袋から取り出してプレイヤーにかける行為含めて、全体が一種のロール
プレイなんだろうなあ。

　コンピレーションを矢継ぎ早に出しているコロムビアの新譜。ウルトラのみならず、円谷作品
の全組織のテーマ音楽集で、SRIや毛利チーム、スペースコマンド（スターウルフ）やMYDO（ゼ
アス）まで、平成ウルトラも他社で音盤化されたものも押さえてあって網羅的なのが嬉しい１
枚。円谷30周年のときにコンサートで演じられた「ワンダバメドレー」も押さえてあるところは、さ
すが。ちなみに「ボーンフリー」の主題歌はテンポが「ワンダバ」なので、カラオケでワンダババ
ージョンで歌うことが可能（実績有り）。

　この「ンッナー」のシンコペーションが宙明節の真骨頂、ということで音楽集が発売。まあ、こ
れもコンピレーションみたいなもんで……というと失礼に聞こえるかもしれないが、初めて聞く
のに懐かしい曲が多くて嬉しい１枚である。

　新譜のリリース日で、「ルパンVS複製人間」のサントラとか「ゴーダンナー」とかいろいろ出て
いてゲット。前者は、クライマックスの自走通路での決戦「すっちゃっちゃっちゃっちゃちゃらりら
っちゃっちゃ～～～」って一番いい曲が、何度サントラが出ても入っていなくて烈火のごとく怒っ
ていたのが、やっと収録……なんだけど、実は「キャプテンフューチャー」のサントラに、ほぼ同
じ曲が入っておったので、すでにそこでどうでもよくなっていたのであった。ああ、ひどい。

　なぜか渋谷ＨＭＶでは「ハートカクテル」を一押ししていた。今週末には「冬の日」発売記念で
ノルシュテインのサイン会があると告知があって「渋谷」「ＨＭＶ」というおされげな感覚に対して
「げーじつ」「ノルシュテイン」という極北にある（実際ロシアだし）ものが「サイン」というミーハー
な単語で結びついた状況に目眩を覚える。

　まあもっともＨＭＶのＤＶＤコーナーはいつも特撮とかで「おいおい」みたいな濃いイベントをや
っているとこではあるんだが。この日もカツシンの方の「座頭市」のドス（実物小道具）とか飾っ
てあったしなあ。

　開巻すぐ「おいおい、リーグ・オブ・エクストラオーディナリ・ジェントルメンが原題じゃないか」と
微妙な違和感が。コピーが「誰ひとり、ただ者ではない」だからこっちは合ってるんだけど。つま
り、いろんな意味で「オーディナル」ではない（エクストラ）という意味で、オーディナルって普通と
いうのともちょっと違って、オーダーが命令、put in orderが整列というのと同じで、ようするに、
きちんとしたとこからはみ出した者、だけど心はジェントルにって、すごい絶妙な石ノ森章太郎
的強くて優しいからこそ哀しい的なものを帯びた意味深な題名だったのにねえ。

　彼らにとっては現在進行形だから、レジェンドになってるはずもなく、なんだかいいのかこれ
で？　と映画始まる早々思ってたら、字幕もあちこち「え？　ンなこと言ってないぞ」「おい、どう
してそこ略す」みたいで（笑）。題名ですでに漏れてたニュアンスのくみ取りが、ぜんぜんされと
りませんでした。ちなみにかの方ではなく、林完治だったんでで「あれ？」と。

　あとで調べてみたら、吹き替えはショーン・コネリーが若山弦蔵だったんで、ちょっとショック。
ノーチラス号「ネモ船長＝羽佐間道夫」だそうで、そりゃ『ふしぎの海のナディア』だっての
（笑）。DVD安かったら、日本語で聞くために買っちゃいそうな。この配役で観たら印象変わる
かもなあ。
　本編は、まあＶＦＸはミニチュアも多いし悪くはないんだが、どうもしっくり来ないところがいくつ
か。一番の不満は、ショーン・コネリーが冒頭で見せた期待以上の活躍をしないところか。彼も
またエクストラオーディナルであって、他のエクストラオーディナリなやつが、ああなるほどそれ
だからコネリーがリーダーなんだ、って認めるようなとこがもう少しないとね。

　ちなみに長射程の銃撃は最初から「これ伏線だろ」ってえのが教科書どおりというか、見えみ
えで、アメリカ人が出てきて教えるあたりからオチは若い国家のアメリカに託して云々になるん
だろうなあと思ったら、本当にそうなるんだもんな（苦笑）。ダメだよ、俺程度に読まれちゃ。

　来春からのリリース作品の打ち合わせに。ご縁のある作品なので、嬉しい。10月番組なの
で、他作品と同スケジュールだとしんどいな～、と思ってたらちゃんとズレてたりしてありがた
い。もう１件は旧作だが、一週間前に送ったはずのメールが、ちょっとした勘違いで同報されて
いないことが今朝がた発覚して真っ青になったもの。しかし、こうして滑り込みで間に合って打
ち合わせできて、不明事項がひとつずつ解消され、肝心のところが強運ってことか。

　またも抜きが発生。困るよな～。最近はコンビニの店員が抜いているんじゃないのかな。近
所だと、箱出ししていないのに残りが８個になっていて、それを押さえたらきっちりシークレット
が抜かれていたぞ。プンプン。

　ちなみに今回のシークレットはライダー新２号に戦闘員がいるかいないかと、コブラ男がなぜ
かレアの方が改造前で、普通に引くと改造後が出てしまう。うむむ、改造コブラ男ってスチル写
真が残っていない（コマしかない）ほどマイナーなのに、なんでそっちの方が？　確かにパッケ
ージ写真を見ると改造コブラ男の方になってる。

　それにしても、200円とは思えない出来になりつつあって、人間蝙蝠（マニアな呼び方）とかイ
カデビルとか、グラデーションの塗りが圧巻である。イソギンジャガーは釣り人がついていて爆
笑。石ノ森章太郎本人がフィギュアになる時代が来るとは。まあ、２体になった分だけイソギン
ジャガーの出来がよくないんだけどね。

　買っておいたインディアナジョーンズDVDをチェックしたら、「レイダースの棒」が消されていて
ショック。球コロについた金属棒の仕掛けが、かなり堂々とバレているのだが、これって言われ
ないと見えないのに、一回言われると一生見え続けるというヤツだった……んだが、ないんだ
よ、DVD版には（苦笑）。デジタル修正で黒歴史への殿堂入り。

　こないだ某取材で一瞬この話が出て「いや～、あれはもともとそういう仕掛けだったので
は？」と言われたんだけど、ピカピカに磨き上げた金属棒だから、それはないでしょう（笑）。

　ネットをうろついてたら、その他にも毒蛇とハリソン・フォードをさえぎるガラスへの映り込みな
ども修正されているそうだから、DVDで見られるものって、もうたいていがオリジナルじゃないん
だよね。ああ、LDが棄てられない。

　ちょっと訳ありで、今まで部分的にしか見てなかったのをずっと連続視聴。小西賢一さん、安
藤雅司さん、吉田健一さん、高坂希太郎さんらすでにジブリ外で大きい作品を担当されてる方
が中核で登場しているので、あらためて感無量というか。宮崎さんの原画チェックの様子など
も、つい最近、当事者的な話を聞いたばかりだと少し違って見えたりで。

　宮崎さんの言質はいちいち正論なんだが、「世の中にはなあ、正論であればあるだけ恐ろし
いってことってのもあるのよ」みたいな。

　午前中は設定に潰す覚悟でADSLモデム接続。ＩＳＤＮからのアナログ切り戻しとADSL導入は
ＮＴＴの部署が分かれているらしく、前者しか知らないみたいな連絡をもらってそのお役所仕事
ぶりにちょっと「？」と思ったが、実際にはほとんどタイムラグなしに切り替わる。

　仕事場のＮＴＴ用の機械と外見クリソツなＮＥＣのモデムをいろいろいじってADSLには一瞬で
接続した。しかし、ルーターを通すのに時間がかかってしまう。ここら辺、仕事場と逆パターン。
あっちはＡＤＳＬがなかなかつながらず、ルーターは一瞬だった。

　結局、結論から言うと外見にだまされたのだが、仕事場の方は「ルーター機能も内蔵してい
る（ただしＬＡＮの線は１本）のＡＤＳＬモデム」で、自宅の方は「ルーター機能はないＡＤＳＬモデ
ム」だったようだ。なので、ルーターの方からの処理でPPPoEを設定しないとあかんかったとい
うことらしい。

　結局、無線LANの方は仕事場と同じ状態なのでとりあえず保留し、有線LANで高速化を実
現。きっちり予想どおり午前中いっぱいを費やした。

　今週は近頃まれに見る打ち合わせ、取材などの外出が一切ない週だった。溜まった仕事を
片づけつつ、段ボールもぼちぼちあけて、ＴＶの周囲はやっと座って画面を見ることが可能な
状態になる。

　しかし、仕事場のノートパソコンから無線ＬＡＮはファイル共有ができないので、いろいろ設定
をいじっていたら通信できなくなってしまった。とほほ。まあ、有線ができるからいいんだけど。

　引越で壊れたＴＶ修理が完了。外観がきれいになった。書棚も代替品が届き、ひとつずつ忘
れていい状態になっていくのが喜ばしい。

　同会40周年パーティと同日開催された総会で入会審査が通ったということであった。ご推薦
いただいた井口健二さん、竹内博さんに感謝します。

　その40周年パーティでは、なんと作家クラブが東海村原発を見学に行ったときの映像（８ミリ
フィルムをビデオ化したもの）が流れていた。星新一さんが「畑にはキャベツ大の原子が埋まっ
て」とかギャグをトバしたり、「原●の……」と危ない発言をして説明員を怒らせたという、われ
われの若いころにはいろんなエッセイ等で百万回聞かされた伝説のアレである。

　なので、「これから桃太郎による鬼ヶ島退治の記録映像を上映します」と言われたみたいで、
ちょっとした衝撃が走った。気分はまさに表題の通り。

　日曜日の日記に書き漏らしていたが、戸隠伊助さんという初めて聞く方の、しかし妙に目にな
じみのある（笑）絵コンテによる第６話は、ひさびさの暴れ牛的アニメ作画が良かった。全体の
印象がてんこ盛り過ぎて若干フラットなのは残念だが、こういうの好きだなあ、やっぱり。

　300円ガシャポンサイズで差し替え式とはいえ、３タイプ可変を実現したすごいバルキリー。し
かし、一番のお気に入りは、モールドの細かいリガードだったりして。いままであんまりこのデ
ザインってあまり好きじゃなかったんだけど、フルディテールがあると妙にいい感じ。ちょっとし
たところがLED埋め込んだみたいになってるのが感心。もちろん、モールドと塗りだけで表現し
てるんだが。

1)スターウォーズとエイリアン２とガンダムとヤマト（ドリルミサイルが懐かしい）と聖闘士星矢と
あしたのジョー２とダロス（笑）をいっしょに観ているような既視感は何とかならんのか。

2)全体を貫く疾走感の低さ。激しいゲート攻防戦をしてる間も、物量の多すぎるCGに神経が麻
痺してあくびが出てしまい、「そういやネオはどうなってるんかなあ」とふと我に返ったり。

3)なんか納得性の低い展開が多いような。空に逃げればいいなら、最初から空ルートで行け
よ！　とか、不時着したはずのとこになんで大ボスがいるのよ、と思ってみたり。後者の「もう時
間がないのでまくりますよ～」的展開はなんだか「千尋」みたいだなあ（笑）。

4)大ボスコンピュータが「よくここまで来た！」とかいうでっかい一つ目とかランプとか巨大な顔
だったりしたら「20年前のお値段です」みたいで嫌だなあと思っていると、本当にそうなってみた
り（笑）、トゲがフレームインしてきたときに「これってまさか『天使のたまご』のメカバックベアー
ドじゃないんだろうなあ」と思ったら、類似品が出て来たり（笑）、そんなこんなで激しく醒める。

5)最終決戦が始まるなり「あっ、これですか？　人狼水しぶきって」と思ったり（というのは一部
の人しかわからないかも……すんません）

6)マトリックス世界の決着とは、世界・人・機械の関係性と、その変化への戦い（その変化は全
体の変化の総体がネオを中心に託されるかたちになるはず）、その決着で終息するのだろうな
あと思ったんだけど、あれ？　どうしてこれでこうなって、こう決着しちゃうの？？　ザイオンの
人たちはその関係の変化に何か関与したの？　確かに防戦はしたけど、それとネオと何か関
係あったんだっけ？　信じただけ？　また行動のともなわないソレなの？　とか思ってる間に画
面が黒くなって呆然としたまま終わるとか（笑）。

　要はこれならパート１の「ネオの戦いは果てしなく続く」のままの方が良かったってことだ。だっ
て、６で述べた「変化への戦い」とは、2003年現実世界のオレたちの抱えている現在進行形の
戦いでもあるからだ。そこに観客の自分も参加できるかもしれない、という予感が一種のカタル
シスになるわけで。それを、こんな陳腐な結末つけられて、納得行くかってんだ。だったらオー
プンのままほっといてくれよ、というのが正直な気持ち。

　それと鑑賞中、最近なんかこういうのを観たなあと思ったら『ガオガイガーFINAL』だというの
に気づいたりしたのも、ちょっと個人的ポイント減なところ。

　まあでも汎用人型決戦兵器の総力戦とか、シーン毎を観ればそれなりに価値があるし、予算
だけを増強した果てしない反復だけのパート２よりは楽しめたので、観て損はないと思うが。
『キル・ビル』といっしょで、人によって激しく好みは分かれると思う。

　日吉駅ビルに入ると、東急ストアの食料品売場の裏口なのだが、なぜかいまごろタイムスリ
ップグリコ４が大量に積まれていた。「抜かれがちなコンビニよりはスーパーの方が」というアド
バイスがあって、試しに重さサーチを。ぷっくりとして重いのがあったが「どうせゼットンだろう」
と思いつつ、運試しでレジに持っていくと、あれま！　パゴスじゃないっすか。

　ということは、今までの人間サーチ方法はＯＫで、単に弾切れだったということなんだなあ。と
いうことで、このダブリはこの日本国内で一番喜んでいただけそうな方にと、メール出して差し
上げることにした。

　どれがどれとは言えないが、ひたすら仕事で一件を夕食までに突破。ネクストは、月曜朝イチ
にあれば先へ進めるだろうインタビューチェックものを固めて送付。さすがにエネルギー切れで
夜には沈没。

　テアトル池袋で『東京ゴッドファーザーズ』初日に合わせてのオールナイトイベントがあり、ど
頭で今監督に関する短いトークを。今監督は不在で、宣伝担当の方と二人で掛け合いという感
じ。美術的なところから作品にアプローチする作風ってのは、なかなか口では説明が難しいな
あと実感。車で往復したが、電車より圧倒的に楽だった。時間があれば『パト２』『彼女の想い
出』だったので、観ていきたくはあったのだが。

　外ケースのみの破損であるようで、やれやれというところ。ゴーストがひどいのは、この地域
全体の問題のようで。まあ、最近は見られればいいや感覚で、エアチェックを後生大事に永久
保存だという気持ち自体、この数年で消えちゃったんで、それほどショックではないが。

　理由はよくわからないが、不通原因のひとつはNiftyのコース変更をこちらが中断したことに
よるようだ。たぶん、旧仕事場のフレッツＩＳＤＮが急に使えなくなると困るから、ということだっ
たのか。もうひとつの理由はよくわからないが、フレッツスクエアにも接続できない！　何か事
故か？　というのでＮＴＴの方に電話していじっていたら、実はいつの間にかつながっていたと
いうことが判明。何だか釈然としないが、使えているのでそのままにする。

　無線ＬＡＮの方も苦労するかと思ったら、こっちは意外にすんなり動いて、これでネット環境は
一段落。最近、大容量を扱うことが多く、引越の機にと思ってたので、やっと対応できた。

　しかし、戻ってみると駅に近いのは良い！　と少し感動。テンションの落ちないうちに仕事を
……すれば良かったのだが、結局、段ボール開梱に走ってしまう。

　〆切も待ってはくれないので、準備は３日の午前までにメインをすませ、完徹で画像スキャン
と原稿書きと、最後に残した仕事グッズの梱包とを平行して完全に徹夜となった。

　朝一番で自家用車で迎えに来てもらい、宅急便を出して朝飯を……と思ったら、朝って大渋
滞するのね。出かけてすぐ雪隠詰めになったので、このままでは引越屋が来てしまう！　って
んで、あわてて徒歩10分ほどを戻ったら、30分早いのに本当にトラックが来ていた。

　箱の積み出しの一方で、まだパソコンとＡＶ機器をバラしていなかったので、大あわてで結線
をはずす。全日本配線ばらし選手権に出られそうな超スピードで、ぐちゃぐちゃになった線をほ
どいていった。そういやアメリカでＩＳＤＮサポートに行ったときに「このスパゲッティを何とかした
いんだ」ってのが導入理由だって聞いたなあとか思い出しながら。

　このままだと梱包が絶対に間に合わないことがわかり、緊急事態として家内にお願いしてひ
たすら箱詰め作業。何度も段ボールを買い出しに行き、見積もりの甘さと荷物の多さにひんし
ゅくを買う。

　段ボールはクロネコで買ったが、20個弱で店置きのがなくなるので、クロネコジプシーに。カ
ーナビで行ったとこのないクロネコを検索して買ったりもした。段ボール箱の総数は……数え
たくない。よくあの空間に入っていたなあ。